曽我部恵一BAND@奈良NEVERLAND

二夜連続の曽我部恵一BANDのライブという、なんとも嬉しい今週。
仕事を終え、ちょっと贅沢に近鉄特急で奈良へ向かう。
会場に着くと、会場時間が近いにも関わらず、平日なのもあってか、人影はまばら。
ちょっとドキドキしながら開演を待つ。


中に入ってもお客さんは少ない。
不安になるほどに。
(ま、最前列にいたので後ろを見なかったということもあるけれど)






気分を悪くさせたらごめんなさい。
でも、ワタクシは何でも楽しい!で済ませるほど、上手く生きられないたちだから。
ワタクシの感想をここに留めておく。






開演時間が過ぎて4人が現れる。
岡山、京都、富山と同じ曲でライブが始まる。
ただ、なんかが違う。
何が違うのか。
わからないけれど、明らかに違う。
そんなことを思いながら、音にカラダを揺らしていると、気づくと曽我部さんの右薬指から血が流れていた。
とか思っていたら、『あー、そこはあかん!』と思った瞬間にギターの弦が切れる。
そして、なんだか振り切れない何かがずうっとあって、ライブ中になったライブハウスの電話の呼び出し音がその口火を切ったみたいだった。


それでいても、兵士の歌の曽我部さんとともちゃんの音が転がり落ちるガラス玉の音みたいでキレイだったのは間違いない。
そして、これも初めての感じ。青春狂走曲ではコール&レスポンスというより、歌わされる。
というより、使命感すら負わされた感があった。
なんだかちょっとずつ違う。
違ってきている。
違う方へ進んでいる。
止められない。
そんな感じがしてたまらなかった。


ワタクシはひとつが聴きたいだけなんだ。
ひとつとひとつを聴きたいわけぢゃない。
ぐわっしゃーってなってる音が聴きたいのだ。
それが曽我部恵一BANDの魅力だと思っているから。
ある意味、この日のライブはドラマチックでもあった。
(それがわかったのは翌日の神戸だったけれど)
それが嫌でもあり、それでも目をそらすことができず、その先に何かキラキラしたものがあるのがあるはずなのを知ってるから。
だから目が離せないんだ、このバンドから。
ドキュメンタリーを目の当たりにしているこの感じが。



写真はサインを頂くために持参したペン。
ワタクシはもう頂いたので不要なんだけど、これで友達がケニーさんとオータさんにサインをもらった1本なので、大切にとっておこうと思う。