サンボマスター 「究極ベストツアー前半戦」@京都磔磔

行くつもりはなかったんだけど、発売日につい、というかふっととってしまった。
激戦の磔磔だからとれただけでもラッキーなのであるからして。
あっつい中、磔磔へ向かう。

結局入ったのは一番最後にコールされたタイミングだった。
会場に入ると、『ああ、今日はまったく見えないんだな』とちょっとがっかりもしたりして。
でも、結果、よかったと思う。
だって、そこで鳴らされている音と唄声と言葉をしっかりと漏らさず聴くということに集中できたから。

何より、サンボマスターの3人が繰り広げる音と言葉がこんなにもストレートに届くという驚きに打ちのめされっぱなしだった。
3.11以降、何かをどうにかしたくて、そして、3人の音が鳴らされている今日という日に、その思いがたまらなく感じた。
そして、何より、会場にいるオーディエンスがその言葉ひとつひとつを漏らさず、受け止めようとしている姿勢がなんとも素敵だった。
ワタクシも、その一部になれたことを嬉しく思う。

山口くんが言葉を発する度に、鳴らされている音よりもその言葉にみんなが向き合う。
こんな光景は初めての経験だった。

そして何より、いつも大っ嫌いなサークルモッシュに加わりたい気分だった。
同志になりたい、そんな気分だった。
けれど、結果はその渦に入ることをなんだか躊躇してしまった。
ああ、いっとくべきだったなあ。
3週間以上たつ今でもそう思う。
それほど、あの日のあの時間のあの会場は一丸となっていた。
きっとまた、そんな場面に出くわすだろうから、その日までワクワクはとっておくこととしよう。

ありがとう、サンボマスター