小沢健二@京都会館 ひふみよツアー二零一零 五月六月

奇跡的に手に入れることができたチケットを片手に京都会館へ向かう。


入場後、ぎりぎりまで頑張ってツアーグッズをなんとか手にすることができた。
ほっ。一安心。

席に着いてひとまず周りを見る。
なんだかいつもの会場と違った雰囲気。
それだけみんなが小沢くんを待っていたんだなぁと感慨もひとしお。


客電が落ち、ソワソワ感が増す。
真っ暗な中、歌声だけが聞こえる。
なんだ?なんだ?
でも、そこに彼がいることだけはわかる。


真っ暗なまま、NYの大停電の話が始まる。
話というか朗読。


みんなの熱く、盛り上がりたいという急かす気持ちを鎮めるかのように、朗読が続く。
鎮めるというよりかは、冷ます。
冷ますというよりは、変な感慨を無くすためなのか?


客電がついて曲が始まると、そこに彼がいた。
間違いなく彼がいた。


よく聴いたあの曲や知らない曲も唄った。
途中、朗読をはさみながら。


今回のツアーにはスカパラからホーンズ3と沖さんが参加。
ホーンズ3はステージ右側にGAMOさん、北原さん、NARGOさんの順。


途中、NARGOさんの後ろあたりに黒い机があることに気づく。
すごく変な感じがしたのでずっと気になっていた。


すると、『今夜はブギー・バック』が始まる。
前日、スガシカオのコンサートで、コラボしたMUMMY-Dの映像と一緒に唄うというのを見ていたので、スチャダラパーの部分はどうなるんだろうとぼんやりと考えていた。
が、しかし!
今日は違った。
ステージ左手から3人が登場。
きゃーーーーーーーーーーーーーーっ!
会場がどよめく。
もちろん、ワタクシもどよめきに参加w


東京以外でブギー・バックをやるのは初めてなんだそうな。
ありがとう!スチャダラパーのお三方。


途中、新曲として『シッカショ節』を披露。
でもその時のMCが『年配の方に聞かれたら、宮城県のシッカショ節ですがご存じない?とか言って下さい』って(笑)
勝手に宮城の民謡にしちゃダメだってw


そんなこんなで3時間があっというまに過ぎる。
始まったら終わりがくる。
必ず、毎回やってくる。
名残惜しくて、このままずっと唄い続けて欲しいと思うわがままなワタクシ。


また、いつかどこかでその歌声を聞かせて下さい。
待っています。


そして、ありがとうございました。


■今日のスペシャ
手に入れられたチケット!
譲って下さった方、ありがとうございます。
とてもスペシャルな時間をありがとう。


■今日のGJ
東京からわざわざ来て下さったスチャダラパーのお三方。
本当にありがとうございました。
できたら、この感じで8月の石狩にも来て下さい。


■今日の光景1
京都会館の天井の景色、素晴らしかった。
天井にある音響板?とほのかな灯りが、2階席からは雲の隙間からみえる月と星空に見えた。
京都会館の天井がこんなに美しいとは思ってもみなかった。
気づかされること多し。


■今日の光景2
2階席からははっきりと彼の表情は見えなかったけれど、リズムに合わせて踏むステップ、ギターを弾く様、客席に向けて耳を傾けるその様に釘付け。
耳に手を当てると、すぐさま客席から大きな歌声が返ってくる、それも2階席の後ろから2列目でもそれがすぐわかる、その様子に何度となく心をうたれた。


■今日のMC
アンコールで出演者全員がステージ上で一列になってMC。
『で、ぼーちゃん、締めて!』by小沢くん
いきなりそんなフリは、そりゃ、むりだって(笑)
スチャダラパーは大阪での20周年のライブに触れ、『東京で出てもらって、大阪では小沢くんが来ないって、大阪の皆さんには本当に申し訳ない・・・』と。
先にその話を聞いていただけにかなりウケましたw
『つぶやくとシアワセがこぼれちゃうから、ぐっと我慢して。25日まで』by BOSE
そうだよね、こんなサプライズは!
サプライズの方が断然素敵なプレゼントになるからね。
もちろん、ワタクシもぐっと我慢。
これで、京都公演に参加した人たちの間に変な連帯感が生まれたと言っても過言ではなかった(笑
『今回スカパラは4人に来てもらって、でも5人だよねって話になるんですよ。』by小沢くん
そうですよね。
きっと今日もこの音を聴いてくれてると思います。傘の隙間から(涙)


■今日の帰り道
いつもなら今日の振り返りの如く、曲を聴きながら帰るんだけど、今日は音を鳴らしたくなくて、無音のまま帰宅。
あの3時間の音を脳内で何度もリピートしながら帰る初めての体験。


コンサートから、かれこれ10日以上が経つ。
でも、『僕らが旅に出る理由』がかかると、涙が出てくる。
なんだか、曲がかかると涙が出るスイッチができてしまったみたいだ。
理由がまったくわかんないけど。
これも一種のパブロフの犬か。


犬に成り下がった六月の夜。